【短編】ずっと大好き…ドキドキB.D…
みのりの濡れた瞳を
浅井が優しく見つめて…
口を開く。
「逆だよ。
…みのりが好きすぎて機嫌が悪いんだよ(笑)
おまえが同僚と仲良くやってるからやきもち妬いただけ」
「…本当に?」
「本当に(笑)」
そう言って軽くキスをした浅井に
みのりが恥ずかしそうに笑う。
「いっぱい心配しちゃった…
誕生日なのに泣いちゃったし…(笑)」
やっと笑ったみのりに安心しながら
浅井がため息をついた。
…大人気ない自分に反省して。
嫉妬深いのは…
みのりも分かってくれてるし
『妬いてくれるのうれしい』とか言ってるしいいんだけど…
泣かせてどうすんだよ。
しかも誕生日に。
本当にどうしょうもねぇな…
自分が情けなくなってまた1つため息を落とした。
「浅井さん、何これ?!」
浅井より一足先にリビングに入ったみのりの声が
玄関にいる浅井の耳に届いた。
リビングは昨日のままたくさんの風船で埋まっていて
その真ん中でみのりがうれしそうに笑っていた。
「…悟からのプレゼントだってさ」
悟が一生懸命風船を膨らませていた時には
こんな風船でみのりが喜ぶかは疑問だったが…
目の前で表情を緩ませるみのりに
自然と浅井も笑みをこぼす。
「ケーキ買ってきといたけど…
おまえ飲み会で夕飯食ってきたんだろ?
どうする?
明日の朝でもいいけど…
つぅか、本気で泊まるつもり?」
浅井の言葉に
うれしそうにしていたみのりが少し俯いて頷いた。
「…迷惑?」
「んな訳ねぇだろ(笑)
…大歓迎」
ふっと笑いながら言う浅井を見て
みのりが安心したように笑った。
「ケーキは明日の朝食べる。
せっかくなんだし酔ってない時に食べたいし」
「じゃあオレも明日でいいや。
…みのり、こっちおいで」
浅井に手招きされて…
みのりが浅井の方へ歩き出す。
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