【短編】ずっと大好き…ドキドキB.D…
「なんで同期の男は呼び捨てにすんのにオレの事は名前で呼ばねぇんだよ」
「え…」
顔を上げた浅井は…
子供みたいなふてくされた顔をしていて…
みのりが拍子抜けしたような声を出した。
「…瑛太のこと?」
みのりの言葉に浅井は黙ったまま何も答えない。
でもオレンジのライトで照らされた表情は
まだ不機嫌で…
「だって…同期の人みんな呼び捨てにしてるから…
それに浅井さん今まで名前の事なんか言った事なかったし…」
みのりが戸惑いながら見つめる先で浅井が少し怒ったような表情を浮かべる。
「今までは気にならなかったけど…
彼氏のオレが名前で呼ばれてないのに
他の男を呼び捨てにしてるのはやっぱり面白くない。
つぅか、おまえオレ以外みんな名前で呼んでるよな。
悟くんとか圭司くんとか…」
「だって浅井さんとは教習所で…」
みのりの言いかけた言葉を
浅井が人差し指で塞いだ。
そしてにっこり笑って…
「『遼太』って呼んでみ?」
浅井の言葉にみのりが少し恥ずかしそうに目を逸らす。
「…遼太」
「ダメ。ちゃんと目合わせて」
完全に今の状況を楽しんでいる浅井に
みのりが真っ赤な顔をしながら視線を合わせる。
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