真輔の風
「さて、高橋さん、あんたは何故四課と一課が関っているのか説明してくれ。」
「はい、それは… 」
高橋は迷っているようだ。
が、誤魔化して済むような相手では無さそう、と考えた。
「実は、まだ本当に何も確証はないのですが…
今朝、署長会議が本部でありまして…
その場の報告で、最近、高校生の援助交際が、
まあ、以前から取りざたされていたのですが…
勿論、発見次第補導していました。
しかし、最近は組織的なものが出来て、
女子高生も、相手も、被害者、という報告が多く聞かれます。
ご存知かも知れませんが、
数日前に一人の女子高生が飛び降り自殺をしました。」
真輔も興味を持ち出している、
援助交際、と言う言葉が出ている。
「ああ、ニュースで見た。
マンションから飛び降りた、というものだな。」
「はい、須磨のニュータウンに住んでいる、
ごく普通のサラリーマン家庭の娘で、17歳でした。
昨年、一度補導されてからは…
その後は目立ったことはなく来ていたようです。
しかし、どうも… 気が付かなかっただけで、
巧妙になっただけのようでした。」
「巧妙に… 」