真輔の風
「そうか…
まあ、これでその山城組が絡んでいるということは分かったのだから、
早速調べてくれ。
女子高生、いや、中学生もいるかも知れんな…
とにかく、先のある若い娘が関っているようだから慎重にやってくれよ。
それにしても自分の娘が夜遅くまで外出していても親は何も言わないのか。」
「そうです、我々も不思議ですが…
自分のことで精一杯か無関心なのでしょう。
ひどい親など、補導したからと連絡しても、
勝手にしてくれ、と言うのです。
世の中がおかしくなって来ているようです。
それと塾に行っていると思い込んでいたのに、
と警官の前で娘に手を上げる親もいます。」
「子供も哀れだな。」
「一概には言えませんが… たとえ氷山の一角でも、
我々は手がかりがあるところから崩していくだけです。」
「頑張ってくれ。」
刑事たちはよしのが運んできたコーヒーを上手そうに飲んで、
丁寧に挨拶をして帰って行った。
収穫があった分、意気揚々としていた。
そうか、あいつらは山城組という暴力団だったのか。
一人を相手に六人で… 卑怯な奴らだ。
真輔は警察官の姿が消えると、改めて頭に整理した。
こうなって来れば探偵志願の小田切真輔。
ポワロではないが、脳細胞が活発に動き出してきている。