僕の愛した生徒
翌日の仕事は午前中で終わり、
後は帰るだけなので、僕はフラフラと街中を歩いてみる。
そういえば、奈菜へのお土産は何がいいんだろう?
食べ物?
それともご当地ものの何か?
あれこれ考えながらゆっくりと歩く僕はある事に気がついた。
奈菜は一体どんな物が好きなんだろう?
僕たちは毎日会って話をしているはずなのに
僕は奈菜の事を知らない…
性格などは分かっているつもり。
けれど、奈菜の好きな物や嫌いな物、どんなものに興味があるかなんて分からない。
唯一、知っているのはミルクティーが好きだということだけ。
僕は取り敢えず近くに見えたデパートへ入ってみる。
ここなら何かあるだろう。
そこへ足を踏み入れて
最初に僕の目に止まったもの…
よし、これにしよう。
奈菜は喜んでくれるかな?
僕は迷うことなくそれを購入し、
そこを出てから、今度はご当地ものが多く置かれているお土産さんに入り、
奈菜のお菓子と職員用のお土産に
どこにでもあるような無難なお煎餅を買って
そのまま帰路を辿った。