black-and-white
*─要side






冬真君が扉を破ってくれたおかげで部屋に入れた。



だが、部屋の中は血の匂いが充満していた。



気持ち悪い……。



鼻を袖でおさえ、血の匂いを嗅がないようにする。



部屋の中には真緒ちゃんは居なかった。




ドタ




「…っ…」



「冬真君!」




冬真君は壁に寄りかかり、苦しそうに肩を上下に揺らしている。



喉をおさえてる……。



喉が渇いたの?




「……っ……はな……れ、て」



「え?でも…」



「い、い…から」



「……わかった」




冬真君からゆっくり離れると、少し落ち着いて顔をあげた。
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