black-and-white
あ……。



赤い瞳。



血に飢えてる瞳。



この血の匂いのせい…?




「喉、渇いたの?水…」




冬真君の手がゆっくり上がり、わたしの言葉を止めた。




「…俺が、吸血鬼なのを忘れたか…?」



「……っ…」




あ、そっか……。



吸血鬼にとって、喉が渇いた、だから血が飲みたいという人間と違う思考になるのだ。




「…っはー……」




冬真君は息をついてから立ち上がり、その場から動かなかった。




「冬真君……」



「もう、大丈夫だから」




冬真君は額に手をあてて少し落ち着こうとしていた。
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