エリートな彼に甘く奪われました
「私も、遼とずっと一緒にいたい。
あなたのお嫁さんに、なっても…いいの?
私で…いいの…?」

「いいの、って…。
俺が頼んでるんだよ。
君じゃなきゃだめだ」

「…遼…」

私は思わず彼に抱きついた。

彼の匂いに包まれながらわんわん泣いた。

私の背中をポンポンしながら子供をあやすみたいに優しく受け入れてくれる。

「ね、服を着て準備しよう。指輪、欲しくないの?」

顔を上げて彼を見上げる。

「…欲しい…」

そう言うと彼はクスッと笑ってから私の額にそっと口付けた。

「俺も早く形にしたいからさ…。
愛が好きなのを選べばいいよ。
ただし、給料の三ヵ月分までだからね」

エリート開発部の遼の給料なんて知らないわよ。

だけど私達庶務の一般職の二、三倍はあるだろうな…。

その三ヵ月分って…。

ええっ!

いくら何でもそんな高いもの、選ばないわよ!




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