Sky heart
壁に手をつき、体を斜めにしながら心底面倒そうに彼は言った。
「何でそうなっているのか分からないけど、ここだけはやめてくれる? かなり迷惑」
カっと頭に血が上る。
しかしそれは、一瞬にして冷えた。
あたしは小さく舌打ちをして、動きを止める。
なんでこうも…知らない奴に…っ。
イライラと、溜まるイラつき。
この感情のみが残る。
消えることなく、ジワジワと染み込んでいく。
「邪魔しないでくれる?誰がどこで死のうが、関係ないでしょ?」
あたしはとても冷たい目で彼を見て言った。
邪魔しないでほしい。
ほっといてほしい。
あたしに関わるな。
どうして上手くいかない?