Sky heart
彼が細いせいか。
それともあたしが重いせいか。
あたし達は2人、地面に寝転がる形になってしまった。
ゴッっと痛そうな音。
あたしじゃない。
「~~~ッ!!!!!!」
頭を抱えて悶絶する少年。
ゴロゴロと痛そうに転がるそんな彼を見て、あたしは思わず噴出してしまった。
「うぁ゛ー!いってぇ!!」
唸り声を上げながら頭を押さえる少年。
そりゃコンクリートにぶつければ痛いどころじゃないだろう、なんて完璧他人事のように思ってしまった。
大笑いしてしまった。
久しぶりの笑いに、あたしは驚いた。
あたしはまだ…笑えたのか。