Sky heart
こんなにお腹から笑ったのは、いつぶりだろう。
声を出して笑ったのは、いつぶりだろう。
彼は涙目で、頭を抱えたまま上半身を起こす。
そして、あたしを恨めしそうに睨みつけた。
「…そこ笑うところじゃないだろ? かなり頭打ちつけたんだけど」
「あ、ごめん…なさい…」
彼はケっと顔を背ける。
なんとなく年下かも?っと思ったけれど、同い年の気がした。
多分これが女の勘ってやつだろう。
勘は良い方じゃないけど、今回はあっている気がした。
まだ痛いのか、少年は自分の頭を撫で続けている。
ふと。
あたしは彼の腕を見て、ゾっとしてしまった。