プラトニック・ラブ
「あの…なんだっけ…? やけに元気な…えーっと、サッカーで有名だった先生!」
昨日のアイツか!
やはり理解しない方が良かった。
危険信号は当たっていた。
「かなり怒ってたみたいなんだけど…瑠璃ちゃん、何かしたの…?」
思い当たる節はありまくり。
でもあれはあたしのせいじゃなくて迅さんのせいじゃん?!
なんて、助けてもらったくせに迅さんのせいにするあたしはパニック状態中。
また追い掛け回されるんじゃないかと思うだけで頭が痛くなってくる。
人に追い掛け回される、というのは案外楽しくない。
先生に追い掛け回された、というのは誰にも知られたくなかったりする。
「探してるのってあたしだけみたいだった!?」
さっきまでとは逆の状態になっていた。
あたしは騒ぐ。
美沙は冷静になる。