プラトニック・ラブ




あたし達を探している奴が今どこにいるのか分からないというのは案外コワい。


突然横から飛び出してきたりなんてしたら絶叫するかもしれない。



そんな恐怖に似たような感情が生まれてくるのに耐えながら、あたし達はひたすら走り続ける。



「アイツどこにいんのか分かってんのか?!」



「知らない! あたしだって今さっき美沙に訊いたんだもん!」



「…はぁ?」



心底呆れたような声を出すと深谷は足を止めた。


同時にあたしの足も止まる。



「馬鹿かお前」



「…ぬ?」



馬鹿って言われた。


確実にあたしの方が頭良いと思うんだけどな。



こう見えても特待生。


恋愛偏差値は一般女子高生より激低だけど勉強は一般女子高生を抜くだろう。


なんてね。



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