プラトニック・ラブ




「どこにいるか分からない奴からどう逃げろってんだよ?」



…むう。



痛いところをつかれた。


図星のため何も言い返せない。



確かにあたしも少し思ってたけど、まぁテキトウに逃げてればいいやーっと簡単に考えていた。


どうやらそれではダメらしい。



「楽しく鬼ごっこしてるわけじゃねぇんだぞ?」



「そ…それは知ってますけど…」



ゴモゴモと口篭ってしまう。


そんなあたしに深谷はため息を零すとあたしに言った。



「隠れるぞ」



「隠れる…?」



「ヘタに走ってると逆に見つかるだろうが」



馬鹿とは言ってないけど、語尾に馬鹿を付けられた気がした。


いや、多分気のせいなんかじゃない。



…くっそう。



< 268 / 800 >

この作品をシェア

pagetop