プラトニック・ラブ




ついて来いと言う深谷に、あたしは静かに黙ったままついて行くことにした。



そんな時。




「1年の深谷ぃーっ!! 皆川ぁーっ!! 出て来いーっ!!」




どこにいても聞こえてきそうな、悪魔の声が上から聞こえてきた。


というより降ってきたの方が正しいかもしれない。



その声にあたし達はビクリと体を震わせる。



そして互いに顔を見合わせて―――…




「逃げろ!!」




その深谷の掛け声と共に、あたし達は全力で走り出す。



けれどどこに隠れたら見つからないのか分からない。


あの勢いだと全ての部屋を隅々まで探しそうな予感がしてコワい。


大声を出しながら移動してくれるのがなりより有難かった。



「どこに行くの?!」



「分っかんねぇ!!」



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