プラトニック・ラブ
ぬぬーっと唸り続けるあたしを見た深谷は、
「昨日だってチンタラしてるから俺に追いつけなかったんだろうが!」
あたしを制止させる、最もなことを言ってきた。
酷い言われようだ。
くそう。
「あたしにだって不可能なことくらいあるし!」
普通に考えて男に追いつけるわけがなかろうが!
小学生の鬼ごっこじゃあるまいし!
なんて思ったけど、今は何を言ってもあたしが口篭るだけだと思ったからグっと堪えた。
そんな殺気をビンビンぶちまけてるあたしの背後から、
「深谷ーっ!! 皆川ーっ!!」
さっきよりも近い怒鳴り声が聞こえてきたから、慌てて前を向いて走り出した。
確かにタラタラしてる暇なんてない。
昨日と違い、こうして導いてくれるだけ有難いと思うことした。
見つかったら掴まるまで追い掛け回されるに決まってる。
「………っ!」
考えただけでゾっとする。