─仮面─偽りの微笑み

部屋に入るなり、ニコニコと荷物を探る繭璃。



そんな彼女をソファーに座る俺は呼び寄せる。



「そんなの後でいいから来いよ」



「えっ…でもぉ」



名残惜しそうに袋を見つめる彼女に俺は言った。



「繭璃…来いよ…言う事聞いたらご褒美やるよ」



その言葉に、彼女の身体がピクンと反応したのを、俺は見逃さなかった。



ゆっくりと俺の方に歩み寄る彼女の頬は、赤く染まっていた。



手を差し出すと、おずおずと自分の手を重ねてきた。



その手をぎゅっと握り、引き寄せ腕の中へと閉じ込める。



彼女の甘い香りを吸い込めば、俺の理性は吹き飛ばされそうになる。



「いい子だ…」
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