愛なんて知らない Ⅲ








「ダメだよ・・・・」



(そんな事できない・・・・)





「それなら行くな」





「それもダメ」



私は後ろ向きで窓から落ちた





「愛美ッ!!!」



楓の声が聞える





でも、そんな事もうどうでもいい







「空ってこんなに青いんだ・・・・」



私は落ちながらボーっと眺めていた





『お姉さん

そろそろ力使わないと』



幼い私は無表情で語りかける







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