愛なんて知らない Ⅲ

ー愛美ー








私達は今ビルの最上階にいる





「・・・・なぁに?

ここまで来て」



聞こえるのは燐の綺麗な声






「私を殺して」





「は??」


燐は私を奇妙な者を見る目で見る





「私は死ななくちゃいけないの」


私は感情の無い声でそう言う






「どうして?」






「私を殺せるのは貴方だけ・・・・

燐、貴方だけなの」





光とは反対の闇の貴方にしか・・・・







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