愛なんて知らない Ⅲ
「どう・・・して・・・・」
「貴方は大切な人を
殺さなくてもいいんでしょう?
私はそれが凄く羨ましい・・・・」
「・・・・っ」
燐は下を向いた
「でも、貴方に闇として
産まれた私の気持ちはわからないわ
光を見れない私の気持ちなんて・・・・」
今まで聞いたことがない程の
悲しみと冷たさが入り混じっていた
「それなら貴方に私の
大切な人を殺して1人になる孤独
死ぬ事もできない闇がわかるの?」
私は冷め切った目で燐を見た
「・・・・・」