愛なんて知らない Ⅲ
私は燐が怯えるかと思った
でも、違った・・・・
燐は泣いていた__________
「どうして、泣くの・・・・?」
幼い愛美も黙ってみている
「そんなに苦しそうで
辛そうな顔されたら・・・・
誰でも涙が出るわよ」
燐にそう言われ私は横の鏡を見た
(私、こんな表情してたんだ・・・・)
鏡の中にいた私は
今にも泣き出しそうな助けを求める私・・・・
「私は・・・・」
燐が小さくそう呟いた