愛なんて知らない Ⅲ








私は燐が怯えるかと思った




でも、違った・・・・





  燐は泣いていた__________






「どうして、泣くの・・・・?」




幼い愛美も黙ってみている






「そんなに苦しそうで

辛そうな顔されたら・・・・

誰でも涙が出るわよ」



燐にそう言われ私は横の鏡を見た





(私、こんな表情してたんだ・・・・)




鏡の中にいた私は

今にも泣き出しそうな助けを求める私・・・・





「私は・・・・」


燐が小さくそう呟いた







< 143 / 256 >

この作品をシェア

pagetop