♂見習いサンタ♀


『じゃあ私達は帰ります』


『は?キララ?』


そう言って扉に向かって歩きだしたキララの腕を俺はとっさに掴む


まだ何もしてない


帰るには早過ぎるだろ


『じゃ、帰りますか』


俺がキララに向かって口を開こうとした瞬間、さっきまで床に座り込んでいたジュンが立ち上がる


ジュンまで何を言ってるんだよ


『さ、行きますよ』


『ちょ……おい!』


俺は抵抗出来ぬまま、キララとジュンに連れられて刹那の病室を出た


訳が分からない


ズルズルと引っ張られて病院を出たところでキララとジュンは俺から手を離した


『何で何もしてないのに帰ったんだよ?』


俺がキララに向き直って言うと、キララは1つため息を漏らした


『レオさんは馬鹿ですか…?一般人が居るのにこれ以上…話を続けるのは良くないと判断したんですよ』


『あの子はターゲットだから記憶を消すなんてしなくていいけどな』


ジュンが頭の後ろで手を組む


そうか……奈々さんに聞かれると面倒な作業が増える


それに時間はまだある……


今日は会えただけでいいとしとくか


『レオー!!!皆さぁん!!!』


俺が納得したのと同時に遠くから聞き覚えのある声が聞こえた









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