♂見習いサンタ♀


『今すぐに住める家を見つけたんです!!!だから急いで報告に……』


キラキラした目で俺達に語りかけるミユの声は後々小さくなっていった


ミユはめったに大きな声を出さない


だからさっきは興奮を押さえきれなかったんだと思う


だから後半恥ずかしくなって声が小さくなった……と


『それで?アキラはその家に居るのか?』


『はい、パシられました』


『分かってるんですね、パシられたって』


ミユの発言にキララが苦笑いを浮かべて言った


アキラは俺達のところに来るのがだるかったに違いない


だからミユに俺達を呼んでくるように言ったんだな


『お前も損するタイプだよなぁ……』


『え?何がですか…?』


首を傾げるミユを見下ろして、俺はポンっとミユの頭に手を乗せる


疑う事を知らない、純粋で人を信じやすいタイプ……


良い方に言うと素直


悪い方に言うと馬鹿


『アキラも待ってる事だし……その家に早く行こうか』


『ジュンさんが仕切らないで下さい、虫ずが走ります』


『何で!!?』


何だかんだ言い合ってる(ほぼキララが一方的に)2人を残して、俺とミユは歩きだした


それに気付いたジュンはキララの腕を掴んで、急いで俺達のところに走って来る


『少しは待てよ』


『ジュンを待つのは時間の無駄だ』


『俺限定!!?』


俺の言葉に傷付いたそぶりを見せるジュンをとりあえず放置して、俺達は歩くスピードを早くする


メンバーで話し合って、この病院にはまた改めて来る事にした










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