年下王子は意地悪王子
驚いて顔を上げると、目の前に座っている先生と目が合った。
ずり下がった眼鏡を押し上げ、じっとあたしを見据えた先生の口が開く。
「君は藤木先生といとこだそうだね」
「えっ?…ぁ、はい…」
な、なんでそんなこと聞くの…?
突然の質問に、不安でいっぱいのあたしを見て、わざとらしいため息をつく先生。
「私たち教師は君たちの事情を知っているが、生徒たちは何も知らないんだ。君たちの仲を誤解される可能性があるのは、分かっているだろう」
あたしたちの、仲…?
じっと考えて、ある答えに達したあたしは、ブンブンと首を振った。
「そ、そんな…!あたしと颯ちゃんはっ…!」
先生が言いたいのは、他人から見たら、あたしたちが付き合っているように見えるということ。