年下王子は意地悪王子
確かにこんなところで2人っきりでいたら、そう思われても不思議じゃないかもしれない。
だけど…!
「今後、そのような行動は慎むように」
ちが、うのに……
何も言い返せなくて、あたしはうつむいて、スカートをギュッと握りしめた。
「後で困るのは、藤木先生の方なんだからな」
そんな……
そんなのじゃ、ないのに……
ジワリと視界が歪み、今にも涙がこぼれ落ちそうになった時。
「―――俺の“妹”をいじめるのはよしてくださいよ、先生」
後ろからふわり…と抱きとめられ、優しい香りがあたしを包む。
ハッとして顔を上げると、朗らかに笑っている颯ちゃんが立っていた。
「ふ、藤木先生…っ!」
顔を真っ赤にして、あたしたちを指差す先生。