年下王子は意地悪王子
「清水が?」
そんなあたしの心中はバレてないみたいで、ただ純粋に驚いたように、颯ちゃんは目をぱちぱちとさせていた。
「どうしたの?」
「いや…何か、意外……」
意外?
ぶつぶつと独り言をつぶやく颯ちゃんの横顔を見て、たぶん美波と何かあったんだろうな…って直感的に思った。
あたしたちの関係は秘密だって言ったけど、ただ一人…美波だけは知ってる。
親友の美波には、何だか隠しているのが辛くて……
別に悪いことなんかじゃないのにって。
そのことを颯ちゃんに相談したら
『いいんじゃない?琴音がしたいようにすればいいよ』
あたしの頭を撫でながらそう言ってくれて。
だからあたしは、美波だけに話すことにしたんだ。
美波がどんな反応をするのか、とても不安だったんだけど…