ダイヤモンド
――――――――………
―――――………
―――………
彼との思い出なんて、あるような、ないような…
特にどこかへ行ったことはない。
ただどちらかの家でくつろいでることの方が多かった。
彼と始めてキスしたのは、出会って1年くらいの時。
一緒に夜のドラマを見てた時だ。
主人公の男がヒロインの女にキスした。
高校生の甘酸っぱい恋(←アサミいわく)の話。
私には理解出来なかったけど。
まあまあ面白かった。
そして、主人公が言った。
「お前のファーストキス、もーらいっ。」
なんて、ありきたりな話…
なんて冷めた目で見ていると、彼は私に尋ねた。
「ユリはファーストキス、いつ?」
「私?覚えてない。どーでもいいよ。ファーストキスなんて。」
テレビを見ながら言うと、彼は言った。
「じゃあ、これファーストキスにして。」
……………?
言われた言葉の意味が分からず、理解する前にグイッと肩を抱き寄せられる。
唇に熱くて柔らかい感覚。
珍しく驚いてる自分がいた。
何が起こったか分からず
「……ヒロ。」
と、名前を呟くので精一杯。
再び唇を重ねられて、今度は目を瞑った。