ダイヤモンド


その日もいつも通り、ヒロの部屋に向かう。



今日は見たいホラー映画がテレビで放送される。

それを1人で見るのは嫌だから、家が近い彼と一緒に見るだけ。





アサミはあんな怖いもの見るの嫌って言ってたし、他に一緒に見てくれそうな人が彼だっただけで……




ただそれだけ。








゚+。*


始まった、ホラー映画。


とりあえず、彼の隣で布団をかぶりながら見る。

勿論、雰囲気のために電気は消してある。



ホラーシーンではビクッとなり、たまに彼の腕にしがみついた。



彼は全くホラーに恐怖心はないらしい。


見えないものは信じないとか、言っていた。




にしても、全く怖くないとか、ありえない。


私だって、幽霊がいるなんて本当に信じてるわけでもないのに、さっきから背筋が凍りつくような怖さを感じてるってゆーのに。






そして、とうとう一番の山場がやって来た。



主人公が異変に気づいて、ゆっくり振り返ると

そこには………っ







「ぎゃーーーっ!!!!!」

「……っ痛ぇ…」



あまりに恐ろしい顔をした女性のドアップに耐えきれずに、彼に飛び付いた。


私の頭が彼の脇腹にヒット。



痛がる彼に一応謝罪をする。




「怖いくせに、よく見たいとか思うな。」



ふと我に返ると、お互い抱き合う体勢になっていた。



背中を撫でてくれる手が優しい。



でも、口調は明らかに呆れた声だ。









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