ダイヤモンド


「だって、一回見てみたかったから…
怖くないヒロの方がおかしい。なんで怖くないの?」


「なんでって…」




すると、リモコンでテレビをOFFにした彼。



真っ暗な部屋。





「え!?何で消すの……っんン」





真っ暗で何も見えなくても、何が自分の唇を塞いでいるのかは分かった。




彼の髪から香る匂いが鼻をくすぐる。




小さな音をたてて、唇がゆっくりと離れた。





「こんな暗闇で、ユリが隣にいて、たまに引っ付いてこられて、怖いも何もあるか。バーカ。無自覚にも程があるんだよ。」


「………え?」


「オレは男で、お前は女だって…分かってんの?」





再び重なる唇。


今までしたなかで


一番長くて


一番深いキス……





頭がぼーっとして、何も考えたくない気分…





―ドサッ




さっきまで、自分がかぶっていた布団に押し倒された。




何度も、角度を変えてゆっくり唇が触れる。









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