ダイヤモンド


何度か、どうしても彼に触りたくて、触ってほしくて、誘ったこともあるくらい。


それくらい、彼は私に興味が無いようだった。




「だって…ヒロは私に触ってくれないもん。好きって言ってもらったことないし。付き合ってって言われてもないもん。」


「ユリが意地張るからでしょ。ユリだって、好きってヒロに言ったことないくせに。言って欲しいなら、自分から言えばいいでしょ?」


「……っ。」


「これは、私の独り言と思って聞いて。」


「……え?」


「いーから。」


「……うん。」


「ヒロは、ユリを月に1回抱けるだけで幸せって言ってた。ユリに合わせて、ユリがムリしないように、オレが合わせる。それで一緒にいられるならそれでいいって。
だから、その1回にすっごい愛情込めるんだって。心の中で“ユリ、愛してる”って何度も言うんだって。口に出して言ったら、ユリがオレを重く感じて負担になるから言わないって……
ユリが“ヒロ”って呼んでくれるだけで幸せらしいよ。」





………。


頭が真っ白で何も考えられない。




「何で……、そんなこと知ってるの?作り話はいいよ。」


「作り話なわけないでしょ!!ヒロとダーリン親友だし。色々情報流れてくるの。まだまだ聞きたいなら、教えてあげてもいいけど~?」


「だって、ヒロ…うぅ…っ。ヒロのばかぁー。」


「もー。バカはユリでしょ。あんな優しい彼氏振るなんてさ。ヒロはゆにキスマークつけたから、振られたって思ってるよ。」






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