ダイヤモンド
「…え?キスマーク?ヒロが?私につけてくれたの?」
「らしいよ。どーしても我慢できなくて、気付いたら吸っちゃって、もう紅くなってたって。
なんか、ユリが可愛いこと言うから悪いとか言ってたらしいけど、何て行ったのかな~?」
そういえば、彼に抱かれたのはおとといが最後。
私、何か言ったっけ?
あのとき、お酒飲んで結構酔ってたみたいだから、記憶が途切れ途切れだ。
すると、ニヤニヤしだすアサミ。
これは、「知ってるから言いたくてたまらない!」時の顔だ。
「知ってるなら言ってよ。覚えてない。」
「覚えてないー!?あんたって人は…もう。ヒロが憐れ…」
「何よ。ヒロが根性なしなだけでしょ。早く教えてよ。」
「え~?どーしよっかな~。“ヒロの赤ちゃんが欲しい”って言ったなんて、私恥ずかしくて教えられなーい!!」
……はあ!?
…え?
えぇっ!?
「まぁ、お互い社会人だし?いいと思うけどー?
でも、ヒロ、そのときもちゃんと避妊したって。凄い理性~!!立派!!大事にされてるね~!ユーリっ!」
「なんで、そんなことまで知ってるの!?ありえない、ありえなーい!
ヒロ、そんなこと言うの!?」
「あ、そっか、ユリはヒロとお酒飲んだことないんだっけ?ちなみに、今のはダーリン情報だけどね~」
そう言って、私にケータイを見せてくる。
そこには、缶ビール片手に一気飲みしている彼の写真が添付されていた。
勿論、彼がアサミのダーリン様に教えたであろうさっきの情報も、ばっちり書かれていた……
彼はいくら誘っても私とお酒を飲んでくれたことはない。
飲んで、ビール1缶程度。