桜の木の下で

「いいこじゃ・・・まず桜乙女についてじゃが・・・桜乙女とは桜に愛された桜色の瞳を持つ不思議な乙女の事を指すのじゃ。それが瑠璃おぬしじゃ」

「私が桜に愛された・・・乙女?」

「そうじゃ･･･桜に愛された乙女は桜の木から生まれた時力を与えられる。
その影響で、瞳が桜色になるのじゃ。そしてその力は16で開放される。」

「開放されると・・・どうなるの?」

「開放されると、悪を視る力・払う力がそなたに備わる。そうしてより高い霊力が備わる。」

「より高い・・・霊力。」

「桜乙女は代々この家に生まれてきた。3000年に１度な。」

「3000年に1度!?」

「わしも3000年前に桜乙女に会ったことがあるぞ。」

「ふえ?そうなんの?」

「ああ･･･ここからはわしの昔話になるが、よいか?」

私はまたこくこく頷いた。

それを見た刹那は語り始めた。