桜の木の下で
ああ・・・この人が夢の主なのね・・・・

私は何故か不意にそう感じた。

「おぬしの名は?」

「瑠璃・・・・です。」

「ほう・・・瑠璃か・・・」

こくこくと頷くと私は彼を
じっとみていた。

「ん?なんじゃ?」

「あの・・・変な事を聞いてもいいですか・・・?」

「なんじゃ?」

「あなたが唄で歌われている夢の主?」

彼は・・・刹那は黙って私を見つめた。

「ああ・・・お主が桜乙女か。」

「へ?」

「やっと・・・出逢えたんだな。」

刹那は不意に嬉しそうに微笑んだ。

「え・・・なんのこと?」

「明日話してやろう。今日はもう眠れ。夜も更けてきたからな」

「え・・でも私眠くな・・・」

そういった瞬間急に眠くなって来た。

なんで・・・?

私はそこで意識を手放した。

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