臆病姫と白馬の王子
気持ちは嬉しいけど・・・
「ありがとうございます。でも・・・これ以上迷惑はかけられません。心配してくれたり、助けていただいてありがとうございました。」
誠さんに迷惑はかけられない。誰にも迷惑かけちゃいけないんだ・・・。
「オレは君を守るって圭介と約束したんだ!だから君が嫌って言っても守るから・・・。」
やっぱりお兄ちゃんが心配して誠さんに頼んでたんだ・・・
「やっぱり、お兄ちゃんに頼まれていたんですね・・・すみませんでした。」
心配してくれて嬉しいけど、1人で解決しなきゃいけない・・・
「オレは君を守りたいんだよ!圭介と約束したからだけじゃない。守りたいって思うのは自分の意思なんだ!だから、1人で抱え込むな。オレが相談にのってやるから・・・だからもう、迷惑かけるとか思うな!きっと圭介も同じ気持ちだと思う。だからもっとオレ達を頼ってくれよ・・・」
「誠さん・・・。」
私の事そんな風に思ってくれてたんだ・・・。
そんな風に男の人に思われるのって始めて・・・
「ありがとうございます。」
「愛実ちゃん、もうお礼と謝罪はいいから・・・。今日だけで何回言った?」
「えーと・・・分かりません・・・。」
今日はいっぱい言ってたなぁ・・・
そう言えば、優奈さんの双子のお兄さんって事は私と同じ歳だよね・・・?
なら・・・
< 14 / 16 >

この作品をシェア

pagetop