トライアングル
もしかして、もう………
そんな考えが頭をよぎる。
くそっ。
公香に何かあったら、俺のせいだ。
頼むよ公香。
無事でいて。
俺は携帯を取出し、公香の携帯に電話をかけた。
―プルルルル―プルルルル―
――――え?
近くから、携帯のバイブの音とメロディが聞こえる。
急いでそのあとを辿ると、その先には―――
パステルピンクのスライド携帯が落ちていた。
公香のやつだ。
俺の不安は大きくなった。やっぱり……公香は……
俺は携帯を拾い上げ、また走った。
公香はもう旅館内にはいない。
だとしたら、、、
疲れ果てた体を無理矢理動かして、また走った。
―――――――――
「―はぁはぁ―はぁ……」
俺は中庭から少し離れたところにある、倉庫に来た。
一度だけここを通った事があるから、もしかしてって思ったんだ。