流星ラジオ
予想もしていなかった言葉に、頬が熱くなるのを感じる。
落ち着きかけた心臓が再び暴れ出す。
「おめでとう、羽美」
「ありがとうっ」
弾む声、踊る心。
無敵になれた気分だった。
「本当にうれしい」
砂名が小さく呟く。
羽美の耳に素直に流れ込んでくる声は、電話越しでも変わらない。
「海月のことも羽美のことも大切なの。
大切な2人が幸せになってくれて、うれしい」
「うん…ありがとう」
会話が終わりに近づいたころ、砂名は力強く断言した。
「私はいつでも、羽美の味方だからね」
今でも砂名はあの言葉を忘れていないのだろうか。