流星ラジオ
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羽美の悩みは背が低いことだ。
小学校の頃から、ずっとそれを気にしている。
もう社会人だというのに未だに学生と間違われるこの身長は、周りから羨ましがられても好きにはなれない。
みんながかわいいと言うのは、自分の方が背が高いという優越感から出てくる言葉だ。
羽美はいつもそう考えていた。
我ながら卑屈だったと思う。
今でもその考えが消えたわけではないけれど。
肌寒い季節になって、外へ出るのも億劫になってきた頃のこと。
就職試験に向けて勉強していた羽美の背後から、いきなり海月が抱きついてきた。