恋しくて~優しい三角関係!?~
「可愛い~!本当に、人見知りな……
「なつ!」
私の声を消すくらいの大きな声で夏希を呼ぶ声が聞こえた。
「カズ?」
夏希は、カズという男子の方を振り向く。
「なつ、悪い。先に帰って!先輩に飯誘われてさ」
「いいよ、けど遅くならないようにね。今日夕飯を、淳平の家でご飯食べるんだからさ」
「了解!じゃーな」
そういって、和希という男子は走ってどこかへ向かってしまった。
「和希、相変わらず元気だね」
さっちゃんは、クスクス笑いながら夏希に話しかけた。
「ただのバカだよ、あれ」
あんな可愛い表情をする夏希からバカという言葉が出るなんて!
「なつとカズ双子なの」
「そ、そうなの?」
あの真っ黒くて、坊主でいかにも野球部というオーラ炸裂の彼とこんな可愛らしい女の子が、双子?
「想像できないでしょ?二卵性で顔が似てないから、よくカップルと間違えられるんだ」
夏希は、私の心を読み取ったのか色々話してくれた。
話していくうちに、夏希の人見知りはなくなり…
自然と夏希の性格をつかめた。
夏希は、可愛らしい顔をしているにも関わらず、何気はっきり物事をいうサバサバ系で私と性格が合いそうだ。