恋しくて~優しい三角関係!?~
昇降口を出るとたくさんの先輩が、大きな声で何かを叫んでいた。
「良かったら、入ってください!」
どこからか聞こえた声ですぐに何か察知した。
部の介入だ。
「凄いね!まあ、私は茶道部に入るつもり」
「何で?」
さっちゃんは、まんべんな笑みを浮かべて
「だって、活動が週1だし、お菓子食べれるって超楽じゃない?」
やっぱ、さっちゃんは楽を選ぶらしい。
「なつは、テニスかな」
「何で?」
「なつ、テニス3歳からやってるし、この学校にはテニスの推薦できたの」
「凄い!そうなんだ~」
夏希には、ある意味たくさん裏切られた。
まさかスポーツ少女だとは…。
「ちーちゃんは、何部に入るの?」
「まだ、何も考えない」
中学のとき、吹奏楽に入ってたけど、高校でやるつもりはないし、週1の茶道もなんとなく入る気にはならなかった。