失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
「てめぇ、シュークリーム様に何してんだよ!シュークリームの中身は生クリームかカスタード、もしくはどっちともって決まってんだろ!」
ちょっと待とうか。
いろいろおかしいとこあったぞ。
まずは、シュークリームに、“様”がついてたよ。
殿か!
ってかシュークリームならなんでもいいのかと思ってたけど、意外にシュークリームにこだわりあったんだね。
「俺は、生クリームとカスタードは2:3が最強だと思ってる」
知らねぇよ。
威張るように言った陽に、さすがの優真君も苦笑い。
颯太はまさかの真顔。
なんていうか、真顔、怖いよ。
笑っててください。
「……なんか、すまん。だが、ちゃんとしたシュークリームが大半だからな。大雅が運悪かっただけだし」
この一言により、ロシアンルーレットをする!っつ話にまでぶっ飛んだ。
あたしは不参加を決め込もうと気配を薄めれるだけ薄めたのに、陽に発見され、強制参加。
あたしに断る権利はないみたいです。
「せーの!で食べるんだからな!」
陽の張り切った声に、みんなが頷く。