チョコとトマト標識
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夜ベットに入ってから、やっぱりなんかおかしいような気がして、一人んん?と首をかしげる。

そもそも、お姉ちゃんの様子がおかしかった。

〝勘〟なんて言っていたけど、やっぱり何か知っている感じだったし、〝勘〟だけであんなに自信満々に言えるんだろうか。

しかし考えれば考えるほど首を傾げなければならくて、首が痛くなったところで考えるのをやめた。


でも自信満々だったらなおさら、その人に会えるってことだ。
お姉ちゃんが何か知ってるんだったら、きっと会えるハズ。


「…どんな人なんだろ」

理想ぐらいもってもいいけど、今の私は会えればそれでいいって感じだ。

多分悪い人じゃない。悪質な、そういう人じゃなかった。

あんな手で、あんな声。


悪い人のハズがない。



近いうちに会えるといいな、なんて乙女思考が働いて、自分を鼻で笑った。



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