純愛爆走族
うっ…

まさか…泣くのか?


急に泣き出しそうになった尼寺に
俺たちは顔を見合わせた


はぁ…

しょうがない…


「わかった。」


「え?」


俺の言葉に尼寺は顔を上げた


「お前と友達になってやるよ。」


「ほ、本当ですか?!」


「ああ。
ただし、学校以外では俺たちは他人だ。」


「友達…他人…。」


尼寺はぶつぶつと言葉を繰り返した後
俺たち一人一人の顔を見た


そして
最後に俺を見る

小動物の様にうるんだ大きな黒い瞳
陶器の様な白い肌
幼さの残る顔は良く言うところの美少女だった


「はい!
学校では友達。外は他人。
了解した。であります!」

二カッと歯を見せて微笑んだ尼寺は
なんだかとても嬉しそうで

吊られて俺たちも笑っていた
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