甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
孝太の唇が、あたしのうなじに熱を落とす。
身を捩って逃げ出そうにも、体は孝太に抱き締められたままで動けない。
「孝太、ダメだって」
「じゃ、こっち向いて」
「わかったから」
途端にするりと孝太の腕の力が抜けた。
振り向くと孝太が少しだけあたしから距離をとる。
「明日って言うか今日、会社に行ったら原口主任に報告します」
「何を?」
仕事の話をするような口調に、孝太が何を言いたいのかわからなくて。
あたしは孝太の鎖骨に視線を落とした。
「俺達の事。カナは俺の彼女になりましたって」
「あたしが、孝太の彼女!?」
「違うんですか?」
怒ったのか、急に孝太の声のトーンが低くなった。