奈那子が死んだ
社食につき3人分の席を取り、お茶をすすっていると視線を感じる。
俺が藤沢と下野と昼飯を食うことはほとんどの人が知っているから2人に気のある奴らが見ているのだろう。
そんなことをぼんやりと考えていると2人が自分たちの飯を調達して席に着いた。
「やー、いつみても桐島の弁当はうまそうだな」
「ん、食うか?」
そういって藤沢のほうに弁当を突き出すと、藤沢はぶんぶんと首を振った。
「いやいや、さすがに他人の彼女の手作り弁当は食えないぜ」
「だから、俺が作ったって毎回言ってんじゃんか」
藤沢は俺の弁当が彼女の手作りだと信じて疑わない。
「ま、そんなことより休みの間いろいろあったんだろ?」
藤沢が真剣な顔をして聞いてきたもんだから俺は奈那子さんのこと、弥英ちゃんのことを話した。
すると二人は目をキラキラと輝かせた。
「和ぴょん、すっげー!女子高生と同棲だ!!」
「24時間をJKと過ごせるんだ!うっひょー!!」
何かと人気のある2人だが、単なる阿呆だ。
「阿呆か、8つも離れてんだぞ。犯罪だよ。」
「いやいや、イケるって。だいじょーぶ」
「そうそう出会えないぜ、現役女子高生。」
なんなんだこいつら…
あきれてものも言えん!!