小鳥と恋愛小説家
それから大慌てでやる気なしな部屋着から着替えて、玄関に鍵をかけた。
ツバサさんは黙ってそれを待っててくれた。
黙って…………
「遅いわよっ!?たいした用意じゃないのにいつまでかかってんのよ!?このトロ子!!」
「す…すいません………っ」
戻ってきたらすごい言い様だった………。
だけど、なんだかいつものツバサさんで………嬉しくなった。
「なんであれだけ時間かかってリボンが歪むのよ!?
こっち向きなさい!!」
「重ね重ねほんとすんません………。」
あたしの頭のリボンを文句を言いながら綺麗に結び直すとツバサさんはあたしの顔をじっと見た。
「何よ……!カナヤのロリコン!!」
「いひゃいっ!いひゃいっ!!」
そしてあたしのほっぺたを両方これでもかってくらいにぐにっと掴んだ。
いやっ、カナくんロリコンて…………。
あたしはあなた方と同い年なんすけど……………(泣)。
確かにカナくんもツバサさんも大人っぽいけどさ………。
どうせあたしは子供っぽいよ………。
ツバサさんの胸をチラリと盗み見て………ちょっと泣きたくなった。