小鳥と恋愛小説家




胸に撃沈されたあたしにツバサさんは追い討ちをかけるように口を開いた。



「あんたってトロくさくて意味不明でチビで…………」



「…………はぁ…」



なんだろう………けなしてるんだろうか…………?



あたしが軽く落ち込みかけたところで、ツバサさんは苦笑をもらした。



「…………でも、心はずいぶん大きくて…………優しいわ。

カナやカケルが、あんたといると元気になれるのがわかるわね………。」



「………へっ!?」



予想外に優しい顔で、褒められた………?



「…………カケルのことは許してやって欲しいの……。

酷いことをしてムシのいい話かもしれないけど……。

あの子はほんとにあんたを好きだったのよ。」



「綾瀬くんが……?」



びっくりして目を丸くするあたしにツバサさんはニヤリと笑うと



――――ビシッ!



「ぃ……痛ぁっ!!?」



あたしのおでこに思いっきり――――でこぴんをした。



「………なんてね。

あたしはあんたなんか大っっ嫌いよっ!!」



「ふぎゃあっ!!?」



ツバサさんは笑いながらあたしの背中をドンッ!と押した。








< 302 / 344 >

この作品をシェア

pagetop