ありのまま、愛すること。
「野菜」とまったく逆のことをしている家庭です。

ギリギリの厳しい環境を与えず、自立させようともせず、かつ愛情を持って見守ることもせず、母はすべて自己満足のために愛し、父は愛を表現しない。

なお、最悪のパターンもあります。それは父母の両方からただただ愛情を注がれて育ったパターンです。

完全に根腐れを起こすのです。父の無視より、根のない子が育ちます。

美味しいトマトをつくるためには、なるべく根の遠くにしたほうがいいそうです。

栄養を求めて広く根を張ろうとするからです。

水も少し控えめに、根本から少し離した、細かい根がギリギリ届きそうなところに水をあげるのがいいのです。

いつでも水がもらえると思って、根を伸ばそうとしない怠惰なトマトになることを防ぐためです。

トマトなどの苗は一度根を切ってしまい、再度発根させると、ストレスによって強い根と茎ができ、甘さも増し、1・5倍の収穫量となるそうです。

また伸びてきた枝を折り曲げると、その枝のトマトの甘さは増します。

切られたり折り曲げられたりの“逆境”がトマトを強くするのです。


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