ありのまま、愛すること。
もし、私が何でも会社で一番でいようと思ったとします。

考えただけでも疲れ果ててしまいます。

「ああ、自分の足りないところをみんなで補いながら、この会社を作ってくれているのだな」と思えばこそ、代表者は楽しいと思えるのです。

そう思えばこそ、みんなに対しての感謝、尊敬の念が生まれ、仲間意識が生まれるのです。そんな考えでいると、自然にありがとう、ごめんなさいと言え、かつ部下に嫌な言葉を言わなくて済むようになるのではないかと思います。

松下幸之助氏は、人間としての成功を、「素直な心」を身につけることだと言われました。

素直な心とは、こだわらず、とらわれず、何が正しいのかを考えられる心だと、私は思っています。

また、聖徳太子の「十七条の憲法」のなかには、こんな素晴らしい言葉があります。


いかりを絶ち、いかりを棄て、人の違うことを怒らざれ。
人皆心有り、心おのおの執ることあり。
彼是とするも我は非なり、我是とするも彼は非とす。
我必ずしも聖に非ず。彼必ずしも愚に非ず。
共に是れ凡夫のみ。


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