ありのまま、愛すること。
とはいえ、母と私は、水入らずの蜜月を、産後の3年間くらいはまるまる過ごしていました。
母というものは往々にして、産後しばらく、2時間おきの授乳や、おむつを替えるなど、つきっきりで過ごす時間があるものでしょう。
すぐに仕事に出なければいけない事情がない限り、専業主婦であれば何年間かは、つきっきりで過ごせるもの。
でも、子どもが幼稚園に入る満3歳のころから、事情は変わってきます。
ふつう、そこで初めて、ある程度、親子離れ離れの時間を持つ。
最初の親離れ、子離れといえる瞬間です。
私も、3歳のときから幼稚園に登園することになりました。
でも……年少の1年は、ほとんど登園拒否の状態。
というのは、朝、通園時刻になる前に、私は家のトイレに隠れて、なかから鍵をかけてしまっていたんです。
父は、
「バカ者、幼稚園に行きなさい」
と怒るんですが、母は目を細めて、
「あなた、美樹さんはまだ小さいんだから、しょうがないじゃない」
と父を諫めて、私は幼稚園に行かなくてすんだんです。
母というものは往々にして、産後しばらく、2時間おきの授乳や、おむつを替えるなど、つきっきりで過ごす時間があるものでしょう。
すぐに仕事に出なければいけない事情がない限り、専業主婦であれば何年間かは、つきっきりで過ごせるもの。
でも、子どもが幼稚園に入る満3歳のころから、事情は変わってきます。
ふつう、そこで初めて、ある程度、親子離れ離れの時間を持つ。
最初の親離れ、子離れといえる瞬間です。
私も、3歳のときから幼稚園に登園することになりました。
でも……年少の1年は、ほとんど登園拒否の状態。
というのは、朝、通園時刻になる前に、私は家のトイレに隠れて、なかから鍵をかけてしまっていたんです。
父は、
「バカ者、幼稚園に行きなさい」
と怒るんですが、母は目を細めて、
「あなた、美樹さんはまだ小さいんだから、しょうがないじゃない」
と父を諫めて、私は幼稚園に行かなくてすんだんです。