ありのまま、愛すること。
母は、たとえこの世のすべての人間が私の敵になってしまったとしても、最後にひとりだけ味方でいてくれる存在でした。

いいことも、悪いことも、すべての顔の私を、全身でもって全力で抱き守ってくれる。

ほかの誰でも、もしも私の悪口ひとつ叩こうものなら、母はどんな相手にさえ、くってかかっていったでしょう。

「うちの子どものどこが悪いんですか。悪いのは、あなたのほうでしょう? さあ、謝るのはあなたのほうです」

こんな具合に。

私にはそんな母が誇りだった。

母は私の支えだった。

母は1000パーセント、私の側にいてくれたのです。


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